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小国城 (出羽国最上郡) : ウィキペディア日本語版 | 小国城 (出羽国最上郡)[おぐにじょう] 小国城(おぐにじょう)は、山形県最上郡最上町本城にあった日本の城。形式は山城である。 ==歴史・沿革== 城が建立されたはっきりとした年は分かっていないが、戦国時代に現在の最上町域(小国郷)を支配した細川直元が「岩部の館」を築いたとされ、これが小国城の起源と言われる。 細川直元は、天童城主天童頼澄と同盟して、最上義光に敵対していたが、義光が天童氏を滅ぼすと、天正8年(1580年)に小国郷にも攻め込んできた。山刀伐峠を越えて攻め込んだ最上軍に対し、赤倉温泉付近にある平原、万騎ヶ原で迎え撃つがあえなく敗退、直元は討ち死にして細川氏は滅亡、小国郷は最上氏の領地となった。 義光は、万騎ヶ原の戦いで戦功があった家臣の蔵増光忠(くらぞう あきただ、蔵増安房守)に小国郷を与えた。蔵増光忠の嫡子光基は、家督を受け継ぐと地名を取って改姓し小国光基(おぐに あきもと)と改名し、岩部の館を改修して小国城となった。 その後、小国氏の居城として使われていたが、主家・最上氏が家督相続にまつわるお家騒動(最上騒動)で元和8年(1622年)に改易されると、小国氏も佐賀藩鍋島家預かりになって小国郷を去り、小国城は廃城となった。
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